- 2025/06/08
- 作業事例
フォード F250 V10 エンジン修理
車検でご入庫いただいたF250なのですが、
クーラントが減ってしまうとのことで点検をさせていただきました。

加圧をすると圧が下がるのですが、一向に垂れてきません。
エンジンオイルを確認すると既にミルクティー状態。
構造的にウォーターポンプの漏れがエンジンオイルに混ざってしまうフォード車もありますが、
こちらのエンジンは違います。
原因をシリンダーヘッド・ガスケット抜けに絞って作業を進めていきます。

年式のせいもあってか、排気廻りのボルトが折れる折れる…

全部外れたところで清掃と清掃と測定です。
ストレートエッジとシックネスゲージでブロックの歪み量を測定し、こちらは問題なし。
ブロック面の一部に気になるところがあったのでこちらは補修。
組付け後にダメでした程、悲しいことはないのでここは念入りに行います。
組付けを始めるまでのここの作業が地味で大変です。

NEWシリンダーヘッドガスケット
シリンダーヘッドはキッチリ面研です。



規定の手順とトルクで締め付けていきます。




まだまだ長く乗れそうです!
suzuki
ガス圧を点検するとコンプレッサーの不良と分かりましたのでコンプレッサー交換です。コンプレッサーは左フロントタイヤハウス内からアクセスできますがコンプレッサー本体はクーリングファン廻りを外してエンジンの前側か抜いてきます。

コンプレッサーがロックしてマグネットクラッチが破損してます。コンプレッサーとエキスパンションバルブも同時交換です。

組付け後、真空引きを行いガスを規定量入れコンプレッサーは無事に入りましたので修理完了です。もちろんキンキンに冷え、これからの時期を快適に乗れますね。





